「聞いていた勤務時間と違う…」「食事付きのはずが自費だった」「寮は個室と聞いていたのに相部屋だった」――リゾートバイトでそんなトラブルに遭遇する人は少なくありません。事前に確認した条件と実際の待遇が異なると、不安や怒りを感じるのも当然です。この記事では、契約内容と異なる勤務実態に直面したときの対処法と、相談すべき窓口・行動の手順を詳しく解説します。
よくある「契約と違う」トラブルの例
- 勤務時間・休日が事前説明と違う
- 寮の条件(個室・費用・設備)が聞いていた内容と異なる
- 仕事内容が違う(希望職種と別業務に配属)
- 交通費支給がない、上限があるなど説明不足
- 食事支給が実費だった、回数が少なかった
対処法ステップ①:まずは冷静に事実確認
感情的に動く前に、契約書・求人票・メールなどのやり取りを見直して、本当に「契約違反」に該当するかを確認しましょう。
- 口頭ではなく文面での証拠(記録)を優先
- 勤務開始前にもらった労働条件通知書や派遣契約書をチェック
事前の「言った/言わない」よりも、“書面に残っているか”が重要です。
対処法ステップ②:現場の責任者に相談
まずは、配属先の現場リーダーや寮の責任者に丁寧に状況を説明しましょう。勘違いや連携ミスの場合、現場側で修正できることもあります。
- 「○○と聞いていたのですが、確認させていただけますか?」など、冷静かつ丁寧な表現で
- 文書(メールなど)に残すと後のトラブル回避に◎
対処法ステップ③:派遣会社・雇用元へ連絡
現場で解決しない場合、派遣会社(または直接雇用の場合は雇用主)に速やかに連絡を。
伝えるべき内容:
- どんな契約条件だったか(求人票・契約書のコピー)
- 現場で実際にどうだったか(具体的な日時や状況)
- 希望する対応(配置変更、退職、寮の変更など)
※派遣会社は仲介役として対応してくれることが多く、勤務先との交渉も代行してくれます。
対処法ステップ④:改善されない場合は退職も視野に
条件が大幅に違っていて、修正されない場合は退職(契約解除)を申し出るのも一つの選択です。
- 違約金を請求されることは原則ありません(ただし規約を要確認)
- 体調悪化・精神的ストレスが大きい場合は無理しない
- 退職希望はできるだけ書面・メールで記録を残す
相談できる外部機関
- 全国の労働基準監督署:労働条件の違反や過重労働の相談が可能
- 労働条件相談ほっとライン:0120-811-610(無料)
- 都道府県の労働局・若者サポートステーション
- 派遣ユニオン・労働組合:派遣トラブルのサポートあり
事前にできる予防策
- 求人票や派遣会社の説明をスクショ・保存
- 契約書は必ず紙またはPDFでもらう
- 気になる点は事前に質問し、記録を残す
- 「曖昧な求人」は避ける:「条件は現地で説明」などの表記は危険サイン
まとめ
「契約内容と違う!」と感じたときは、冷静に記録を確認し、段階的に相談・交渉を行うことが大切です。派遣会社・現場・外部機関をうまく活用し、泣き寝入りせずに自分の権利を守りましょう。リゾートバイトは楽しく働ける環境も多いからこそ、慎重に選び、納得して始めることが安心への第一歩です。